FXや仮想通貨の取引をする人が増えている
最近では資産運用や投資の中でこれまでの株式投資や投資信託・NISA以外にFXや仮想通貨の取引をする人が増えています。パソコンはもちろん、スマホだけでも取引可能で、株式投資よりもずっと少額で投資を始められるので、資金力の無い若い人でも始められます。
為替相場は常に変動している
しかし、為替相場は、経済的な要因や社会の動きに伴って常に変動しています。
長年、経済にたずさわってきた人でも、為替の値動きは読めない
といいます。為替を予測するためには、専門知識とまではいかずとも、一定レベルの知識を持ちたいものです。ですから、初心者がいきなり為替変動の予測をすることはとても難しいものです。
為替を予測するためには知識と経験が必要
為替の値動きを実際に追いながら経験を積んでいくと、為替レートの予測が可能になっていくでしょう。
- 今までのチャート表をチェックして、
- 変動に特徴的なものがないかを読み取って、
- 実際の予測に活かす
というトレーニング方法も効果が高いと言われています。為替レートの変動にはある程度は決まりごとのようなものがありますが、
チャート表がこんなふうに動いたら、次はこう動く
という予測を立てます。
国内外のニュースから政治経済の動向を把握する
国内外のニュースにアンテナを立てて、政治経済の動向を把握することで、為替レートの移り変わりを予測していきます。世界各国のニュースを確認することで、
- この先どの通貨が見込みがありそうか、
- リスクの高そうな国はどこか
を知ることができます。
為替の予測はとにかく訓練を重ねることが重要であり、焦らずにゆっくりと慣れていくということが肝心です。FXは、為替の変動を利用した取引としてよく知られていますが、仕組みはシンプルなので、基本的なことがわかっていれば取引可能です。為替の予測が可能になるには、チャート記号の意味を理解した上で、どのように分析に使っていくものかを把握することが大事です。
実際にFX取引で利益が出たら税金がかかる
このようにして、だんだん為替差益で利益を出せるようになります。FXで実際に年間で20万円以上の利益が出た場合には税金がかかりますので確定申告する必要があります。1回の取引で20万円も利益が出ることはありませんが、利益確定(利確)と損切りを繰り返して、1年間の取引の総計で20万円以上の利益が出た場合は、FXでは源泉徴収口座がありませんから、雑所得として確定申告する必要があります。「儲かった!」と思って利益分を使ってしまうと、確定申告のときに税金が払えなくなってしまいます。株式投資などと違い、雑所得については国税庁のタックスアンサーhttps://www.nta.go.jp/m/taxanswer/1500.htmに、所得の区分についてはhttps://www.nta.go.jp/m/taxanswer/1300.htmにまとまっています。ただ、FXには利息にあたる部分(スワップポイント)もあるので、その部分はは利子所得にならないのだろうか?と個人的に疑問を感じます。
雑所得は税率が高く、損益通算や繰越ができない
通常の雑所得は給与所得などよりも税率が高く、株式投資などと違って損益通算も損失の繰越・他の所得との相殺できません。手軽にはじめられるFXや仮想通貨の取引ですが、いざ利益が出た際に、税金を払う段階になると、企業で言う税引き後利益(純利益)は意外と少なくなってしまうかもしれませんので、注意が必要です。これは取引所が国内でも海外でも同じです。(2018年末現在)
また、法人でのFXや為替通貨の取引による利益にかかる法人税については税理士の中でも見解が分かれており、口座の名義や資金の移動手段、運用などについて事前に税理士さんと相談・確認しておくことをおすすめします。実際にFX会社によっては法人名義での口座開設ができない場合もあります。
ただし、あくまで税金がかかるのは経費を差し引いた「利益」ですので、パソコンやスマホ・携帯電話料金なども取引量や利用状況に応じて経費として計上し、差し引くことが可能です。
また、利益が20万円以上になると確定申告が必要、というのは国税だけであり、地方税(市県民税)については利益が1円でも出れば本来課税対象であり、申告が必要です。